2002年12月29日日曜日

オンタリオ湖のラージマウスバス (2002)


2002年夏のカナダ旅行。
気持ちの良い街に来てしまった。トロントからバスで3時間、オンタリオ湖の東の端、キングストン Kingston


トロントを基点にして、ディバッグに着替えと釣り道具だけ持ってモントリオール行きのバスに飛び乗った。ただし行程はモントリオールの半分。途中下車でキングストン。

思いのほか心地よい街なのです。

街の小ささが良い。フト通りを曲がった先に海がきらめくのが良い(ホントは湖だけど)。そして安くて静かな宿を見つけてしまったのも良い。アウトドア大国らしく、ちょっと歩くとアウトドア用品の店もすぐ見つかって、足りないものはすぐに補給できるし全く良いことずくしだなぁなんて思いながら、コーヒー飲みつつ歩いているとフイに犬のクソ踏んだ。
運が良いのか悪いのか。。

雨模様が残念だけど、天気予報は明日こそ晴れると言っているから今日はダウンタウンの探索だけで過ごす。

市役所の裏でマーケットが開いていたからフルーツの幾つかと、さっきの店でサンダルも買っちゃおうかなぁ。
そうそう、釣具屋も探してライセンス買わなきゃ。 さっきヨットクラブのマリーナで20cmにも満たないチビスケのパンフィッシュを釣った。
バンクーバーの釣具屋で買った金色のスピナーをヨットに引っ掛けないように引いてくると、ルアーの後ろをツツツと追いかけてきて、目の前でクラッピーが食いついた。
本格的な勝負は明日。カヌーも借りてレッツゴー!
***

昨日の約束(予約)通り、プリンセス通りのカヌーストアに10時きっかりに行った。そこでレンタルのカヌーを車に積み、オンタリオ湖のマリーナまで運んでもらう。 
“じゃあ5時にこの場所で”とピックアップの約束をして早速漕ぎ出した。
今日は久しぶりのカヌー。何年ぶりだろう?僕はシーカヤッカー *注、当時はシーカヤックメインでした) だけど、ちゃんとカヌーだって漕げるのだ!
オンタリオ湖は海みたいにデカイけど、一応、湖だからやっぱりカヌーでしょ!

このカヌー、16フィート(4.8m)の長さがあるのだけれど、これが一人ではちょっと操りにくい。しかも湖上は結構風が強くてかなりあおられる。一人しか乗っていないし、荷物も少しだから船の喫水も下がらず、風の影響が馬鹿にならない。

調子に乗って風下に漕いでいくと戻ってこれなくなりそうだから、あまり沖に出ないようにして、岸伝いに風上に向かった。
もちろん疲れた。

細長く半島が突き出ている所で風裏にカヌーをつけた。

釣り竿をセットして昨日マリーナでチビを釣ったスピナー(!)を結ぶ。数投目、湖面にオーバーハングした木の下でアタリがあり、結構な引き。慎重にリールを巻くと、寄ってきたのは40cmほどのラージマウスバス(ブラックバス)で嬉しい。
ホラ、やっぱりいるじゃん!釣れるじゃん!ホントはトラウトかパイク(カワカマス)が釣りたいんだけど文句は言わないのだ。だってここではライセンス買ってない。違法行為?ザッツ・ライ!(ナイショ!笑)


結局、釣れたのはこの1匹だけだった。
その後も手を変え品を変え、上を引き下を攻め、あそこに投げそこに落とし、とやってみたのだけれど当たりはなく、そうこうしているうちにリールにトラブル。はいそれまで。

2時過ぎに遅いランチタイム。

風の当たらない場所で、カヌーの上で。パン、ビスケット、バナナ、コーヒーも沸かす。遠くでデッカイ魚が跳ね、ツバメ(?)が水面をかすめ飛ぶ。空は次第に雲が増え、風は徐々に冷たくなってきた。
背中を風に押されて、あまり漕がずに流されるように、元のマリーナへ戻った。
静かで美しい一日。

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