2002年12月28日土曜日

トレント運河のスモールマウスバス (2002)



2002年夏のカナダ旅行。
キングストンのラージマウスバスに気を良くした僕は、トロントへ戻り現地在住の親友ナベちゃんを訪ねた。
***

日曜日の早朝、3:00am。ナベちゃんと二人で彼の車に乗り込んだ。
まずは24時間営業の釣具屋でライセンスを買う。22ドル/週、これでオンタリオ州全域をカバー。
途中でナベちゃんの友達のナオサンを拾って、一路東へ。

カナダの地図には水色のシミが無数にあって、それを繋ぐ水色の線が網の目のように走っている。もちろんシミが湖で線が川。いずれの水域にも何らかのゲームフィッシュが住んでいてまさに釣り天国。ただこのあたりの湖はいずれも風光明媚で都会に近く、つまり別荘地に最適だから、その湖岸は日本と違って別荘所有者の私有地(プライヴェート)になっていることが多い。するとそこでは勝手に釣る事が出来ないため、そこを外した場所やあるいはそんな湖どうしを繋ぐ運河(キャナル)で魚を狙うこととなる。
ボート借りれば別だけど。。

で、今回はその無限に繋がっているかのようなキャナルをメインにナベちゃんのガイドで、点点と車で移動しつつ探った。

丁度夜が明ける頃に着いた最初のポイントではナベちゃんがすかさずスモールマウスバスを釣った。さすが。

僕もナオサンもここではスモールマウスバスは釣れず、それぞれ5匹くらいかな、ロックバスという15cm弱の魚を釣ったのみ。その後、色々と車で回りつつよさそうなポイントを見つけてはルアーをキャストするといった方法で、20cmほどのスモールマウスバスを混ぜながらロックバス、ラージマウスバス、パーチ、ブルーギルなどを次々とキャッチ。
笑いが出るくらいにキャッチ。


そしてクライマックスはナベちゃんお奨めのとあるキャナル。
今は開いていない水門の下流。まずはスピナーをキャスト。自分の歩く川岸のその先に静かに落としてゆっくり引いてくると、目の前でガツン。グイン。ギュイン。
竿がしなってジーッとリールがなって、慎重に寄せてきた魚は43cmのスモールマウスバス。もちろんここまでこの日一番のビッグフィッシュ。いくら日本でも増えているとはいえ、ラージマウスバスならいざしらず、スモールマウスバスのこのサイズは滅多に釣れない。

この日の釣りはこの一匹で大満足。・・・のはずだった。ト・コ・ロ・ガ。。。

気分を良くしたまま川岸をのんびりと歩き、立ち木が茂る対岸の水際に、ラパラのミノープラグをプレゼンテーションしてゆっくりとリトリーブ。たまにイレギュラーなロッドアクションをつけてポーズ。。。 ドンッ! ・・・ギュゥゥゥイィィィン! ・・・バシャン! ・・・ジィィィィィッ!
驚き!心臓バクバク!数分後、僕の手元でおとなしく横たわったその魚体は、背中の盛り上がったスモールマウスバス50cm!

これはもうワールドクラスと言ってよいでしょう!スモールマウスバスのサイズとしては一生に一度釣れるかどうかのトロフィーです!
その後、もう一匹40cmのスモールマウス・バスを同じルアーで上げました。もうこのルアー(ラパラ製9cmフローティングミノー金黒カラー)は殿堂入り。

スモールマウス・バスの引きは強い。同じサイズのラージマウスバスに比べ、良く走り、潜り、粘る。パイクも重く、デカイけれど最初のヒトノシをかわしてしまえば、あとは案外簡単に寄ってくるからスモールマウス・バスにはかなわない。

それを僕ははいつもの、ウルトラライト・アクションのトラウトロッドで釣ったのだから大満足、大感激、ワッハッハ!!!
明日は、昼間ナベちゃん家の芝刈りを手伝って、夕方もう一度釣りに行くのだ。行ってしまうのだ!日に焼けて首の後ろが痛いけど関係ないのだ!!
***
シーズン中は、キャナルで釣りをしているとのんびりと行き交う箱型の小船を良く見かける(もちろんヨットは言わずもがな)。
ナベちゃんに訊くと、どうやらキャンピングカーならぬキャンピングボート(と呼んでいいのかな?)のようで、湖から湖へとまるで無限に張り巡らされたキャナルを好きなように旅することができるビーグルだとのこと。
ところどころ設けられた水門にもこれらの小船が通行できるように開閉システムができているから、本当に気ままに自由な水の旅が楽しめる。まったくうらやましい限り。
現地では特に珍しいレジャーではないと言うことなので、いつか機会を見つけて是非楽しんでみたい。箱舟の窓から手を振ってくれたボウヤの笑顔と操舵輪を握る父親の光景が微笑ましかった。

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